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日記
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何となく書きためた意味不明の小話。
別に宗教を特定しているわけではありません。念のため。

深くつっこんだら負けです。





夜の聖堂、蝋燭の揺らめく灯りの中で、刃を片手に黒衣の男が影を踏みながら歪なダンスを踊っていた。
もし闇の同輩が見たら、男が防戦一方であることに目をむいて驚いただろう。しかしその不名誉にはれっきとした訳がある、闇の力と魔物の刃は、目の前の、「影」とも言うべき同族の末裔には効かないのだ。
男ほどの実力ともなれば、それでも力押しで瞬く間に塵と変えることが出来る。しかし、殺さずに捕らえるという制約が攻撃の手段を絡め取っていた。出力を誤って、本物の影へと帰す訳にはいかないのだ。

舌打ちして、身をかわす。光をも飲み込む黒衣がひるがえる。
この手の輩は厄介だった。下手に手を出せないのに力だけはある。
実体を持ちながらも闇の力が効きにくい魔の眷属へ、手を出しあぐねて男は幾度かステップを踏む。それは神聖なる聖堂にあってはならざる演舞だったが、それが逆に背徳的な幻想の一絵を作りだしていた。
男が、普段ならばあり得ない逃げの一手にしびれを切らしてきた時だった。

ごん、と、間が抜けたと言うにはあまりにも殺人的に鈍すぎる音が、聖堂に響いた。

黒衣の男はわずかに息を切らしながら、今し方あっけなく崩れ落ちたそれの後ろに立つ男を見つめた。
向かい合う、黒衣とは真逆の、夜目にも白い聖職者の服には、たった今引っこ抜いて調達したのだろう、聖堂の必需品が蝋燭の光を受けてでかでかと影を揺らめかせていた。






「・・・・・お前、十字架をなんだと思っているんだ」
「鈍器」






『とあるアホとアホの会話』





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魔物と聖職者の話。
ただ馬鹿話が書きたかっただけ。
もう一度言いますが、色んな点で深くつっこんだら負けです。負け。



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