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日記
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書くのは楽しかった。
けれど書いてる途中と書き終わった後になんでこうなるのだろうと思った。

テーマが意味不明です。
目指していた最初のテーマは後書きに書いてあります。
本当に・・・・どこをどうしたらこうなったのか・・・・
でも楽しかった。


姉曰く「お前にしては頑張ったな」という、私の文にしてはちょっと毛並みが違う感じ。
全体にまとまりがありません。
見てやるか~という心優しい方は続きからどうぞ。











「てめーの顔なんざ見たくない大嫌いだ死んでしまえ」
「お前が死ねこの野郎!」









 怒鳴り返してから、俺は親友と呼べなくもない友人がいきなりそう言いだした理由について考え込んだ。
 俺は何かしただろうか?例えばあいつの10歳の妹の手を握り「ユイちゃん大好き大きくなったら結婚して」と至極真摯に愛を告白したことだろうか、お母さまに向かって大人っぽく「いつも美しいですね俺の恋人になってくれません?」と愛の言葉を囁いたことだろうか、まあその全てだと言われてもおかしくないように思えるかもしれないが、それはあいつの家に遊びに行くたびに行われていることであり、今この瞬間にキレられる意味がわからない。(ちなみに俺の真剣な求愛は何故だかいつも冗談だと思われて悲しくも受け流されてしまっている。)

 俺は今日、何かしただろうか?

 いつも通り、あいつの家まで迎えに行って(もちろん一緒に家を出てくるユイちゃんを見て一日を幸福に過ごすためだ!)、というかどうせ同じ学校なんだから家を出たらフツーに登校時間帯が重なるんだけど、まあ幼なじみの腐れ縁効力を最大限に発揮し、若々しいお母さまに「清司(セイジ)くん、理人(リヒト)を宜しくね」なんて声をかけられちゃったりして、元気にお母さま譲りの綺麗な黒髪をゆらしながら走っていくユイちゃんを見送って、同じく綺麗な黒髪でも何で隣にいるのは野郎なんだとちょっとだけ理人を恨んでみたりして、昨日の番組とか今日の授業のこととかくだらない会話をしながら学校まで来てクラスが別だし分かれた。

 で、帰りに声をかけたら、コレだ。

 何で今日に限ってバスケ部の理人と帰宅部の俺で帰りの時間が重なったんだかはわからないが、四六時中一緒にいるわけじゃなし、視力が1.0の俺には、3枚壁を隔てた2組で勉学に励むべく理人がどのように過ごしていたかなど、知るよしもない。
 理由がわからない。
 それでは大抵のヤツは理由もなくキレたのかと思うところだろうが、あいつと17年間それこそ生まれたときから付き合いがあると言っても過言ではない(幸運にも生まれたあたりの記憶などないが)俺は、理人が理由なくキレるところなど見たことがない。口は悪いし態度もでかいが、大まかには外見通り真面目なヤツなのだ、理人は。ちなみに俺は大抵の人間にはお調子者だと思われる上に、髪が茶色がかってるから不真面目なヤツだと教師に何度小言を言われたことか!俺のデリケートかつ崇高なハートを恋路へと誘引する要素の一つに「黒い髪」が含まれているのは、自分へのコンプレックスなのかもしれないと思ったり思わなかったりまあ正直自分のことはどうでもいい。

 とにかく理人が怒るからには何らかの理由があるはずなんだ。俺に。
 だがいくら考えても、思い返してみても、分からない。

 理人は黙々と俺の前を歩いている。いつもなら口喧嘩から派手な殴り合いへと発展するのだが、今日は理人はそれ以上は突っかかる気はないようだ。なんだか元気がないようにも見える。激怒したときには理人はそこら辺にあるイスを持ち上げて殴りかかってきて、それで俺は同じくそこら辺にある電気スタンドを持ち上げて応戦するのに、そんな容赦のない理人が、何もしてこない。おかしい。明らかにおかしい。いや、別にバイオレンス展開を望んでいるわけじゃないけど決して!!
 つーか俺があの背中へとドロップキックをお見舞いしてやってもいいいんだが。むしろ俺にはその権利あるよな?わけが分からない以上理不尽にキレられたとしか思えない俺には当然に怒る権利があるよな?考えすぎて頭の痛くなった俺は一気に怒りが沸騰してそのすかした背中に強烈な一撃を見舞いたい衝動にかられた。


 だが、と。はたと思いつく。




 もしかして今まで何も言ってこなかっただけで、今まで我慢していただけで、とうとう俺の存在に耐えられなくなったんだとしたら?




 一気に身体が、冷えた。
 ええと、もっと小さいときはうざいとかむかつく嫌いとか友人だと思ってたヤツに言われたきり付き合いがなくなったことなら、ある。もしかして理人も、それと同じだった?そうしたらすぐに手が出る理人の、何も言わない、何もしてこない今の態度にも頷ける。俺と話すことも嫌になった、とか?言葉通りもう俺と顔をつきあわすことすら耐えられないとか?
まがりなりにも親友だと思っていたのは俺だけで、理人にとっては鬱陶しいだけの人間だったとか?







 え、もしかして、本当に嫌われた?








「・・・・せ、清司?」

 理人の声が聞こえるまで、俺は自分が立ち止まっていたことに気付かなかった。とっさに頭を下げる寸前、ちょっとだけうろたえたような理人の表情が見えた気がした。きっと俺はとんでもなく惨めな顔をしているんだろう。
 駄目だ、怖くて理人の顔が見えない。
 気まずい沈黙が流れる、気まずいなんて俺だけが感じてるんだろうけど。誰だ天使が通るなんてキザな表現をしたやつは。フランス人なんか死んでしまえ。
 何か、何か言わなければ。靴音が聞こえないから、理人はまだそこにいる、ハズだ。アイツが呆れて行ってしまわないうちに。ちょ、動けよ、俺のいつも言わなくてもいいことだけを喋る口!!

「俺、さ、」

 すごいみっともなく掠れた声が出た。ちょ、これ聞こえんのかよ、お願いですから理人まで届いていてください。


「ごめん、なんか嫌われることした?」








「悪ぃ、嫌ってないし何もしてない」
「してないのかよ!!!」

 一気に力が抜けた。もう、力という力が抜けまくって、情けないことだがその場にしゃがみ込んでしまった。ほんと、親友に嫌われてなくて良かったと心底から安心している自分がいる。
 同時に殺意にも似た怒りが一気にこみあげる。

「ならお前なんでキレやがった馬鹿野郎!!俺は悩まなくてもいいことに脳の栄養分使っちまっただろうが!!」
「悪い・・・食べかけのカロリーメイトやるから」
「そういう問題じゃねえし人に寄越すんなら新品を買え!!」

 今なら殺意余って理人を辞書の詰め込まれたカバンで殴り殺す自信がある。情状酌量になる自信はあるがさすがに屋外でバイオレンスヒューマンと指をさされるのは勘弁願いたいくらいの理性は残っていたので、必死に自重する。

「で、なんでキレたんだよ!言っとくがな、俺には聞く権利があるからな!」
「う・・・・」

 理人は気まずそうに顔を逸らす。出会い頭に罵倒された後はひたすら前を歩いていたので、理人としっかり顔を合わせるのはこれが初だ。よく見ると理人の目の縁が赤くなってる。まるで擦ったかのように。
 まるで、ちょっとだけ泣いたかのように。

「今日の放課後、な・・・・」
「うん」
「・・・・・3組の横井さんに呼び出されて、」
「え」
「もしかして告白かとちょっとだけ、ほんのちょっとだけ思ったら・・・・・・・・お前のことを聞かれた」
「は?」
「どうもお前が好き、らしい」

 俺は、頭が真っ白になった。
 理人ははっきりと傷心の二文字を表したかのような、絶望を塗り固めた表情をしている。

「・・・・ま、マジでか」

 突然のことに頭が混乱する。
 3組の横井さんといえば、あの、超絶美人の、入学してから告白された数は知れず、かつ玉砕した哀れな勇者も今なお記録更新中という、あの横井さんだ。
 目はぱっちりしてるわ肌はすっげ白いわ身体は細くてちっちゃいわ、なにより見事なまでのロングストレートな黒髪!!もう、鴉の濡れ羽色というのは彼女のためにあると言っても過言ではない、今時珍しいまでのつやつやな黒髪だ。
 彼女に恋心を抱くクラスメイトから相談を持ちかけられたときに、一緒に窓の外で体育の準備をしている彼女を眺めたものだ。
 つーか、理人も好きだったのか。彼女。
 横井さんが理人に相談を持ちかけただろう時の状況を、想像してみる。
 ありえんくね?とか思うけど、理人の今の様子を見てると勘違いとも思えない。
 俺は美人は大好きだ。むしろ美人が好きじゃない男の気持ちが分からない。美人万歳!そんでもって横井さんは十二分すぎるほど可愛いし、おとなしめより明るい女子が好きな点からいっても横井さんは当てはまる。そして黒髪。横井さんを嫌う要素なんてどこにもない。




 ただし。
 何より残念なことに。





「・・・・・年齢だけが首尾範囲外なんだよなあ」
「マジ死ねこの変態断崖絶壁から落ちて頭かち割って死ね!!」
「こっちのセリフだ馬鹿理人!!」






 そうして物事はふりだしに戻るのである。




















----------------------



むしゃくしゃしてやった。後悔はしている。

某ミドリの子の某曲がBGMとか言ったらファンの子に刺し殺されること請け合いな内容になったorz
なんだろう、恋愛練習がテーマなのに激しくずれた・・・・
最初はもっとギャグギャグしいのを目指してたのに、途中で清司君が思ったより落ち込んで収拾がつかなくなりそうになった。
姉には「頑張ってみた感がうかがえる」と言われた。
清司君めっさ楽しかった・・・!




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